Japanese Stable CLIP を試してみた

TransBook Mini で eSIM を使う その2 (設定・・・に至るまで)

「eSIMプロファイルの管理」がない・・・

前回の記事で eSIM のプランを契約しました。
それを端末に設定していくのですが、Windows10 のスタートメニュー>設定>ネットワークとインターネット>携帯電話 と進んで、そこにある「eSIMプロファイルの管理」メニューよりプロファイルを設定するようなのですが

うーん、ないですねぇ
「SIMを挿入してください」と言われているので、eSIM を認識していないのでしょうか。
この状況、↓の状況とほぼ同じように見えます。

ただ、まだ eSIM プロファイルは一度も読み込ませていません。この作業以前にここのメニューを開いた覚えがないので、最初からこうだったのか、何かの拍子でこうなってしまったのかも不明。

なお、上記リンク先の状況は、eSIM のファームウェアのバージョンが低いと発生するようですが、IIJmio サプライで購入した場合は対策されたファームウェアに更新した状態で発送されるとのこと。確かに、ファームウェアバージョンは更新後のバージョンになっていました。

問い合わせてみる (to IIJmio)

まずは購入元に問い合わせてみました。
予想はしていましたが、回答としては
・ファームウェアは更新済みで出荷している
・製品の設定などについてはメーカへ問い合わせてほしい
とのことでしたので、ASUS へ問い合わせてみました。

問い合わせてみる (to ASUS)

こちらもほぼ予想通りの
・初期化をして事象がどうなるか
・ダメなら預かって検証、必要に応じて修理
とのことでした。

検証してみる

事象が発生するまで(問い合わせする前)

IIJmio サプライより本体が届いたときは、Windows10 ver1803 でした。
Windows Update にて、確かいったん ver1903 になってから、ver1909 になったと思います。
最初に「eSIMプロファイルの管理」がないことに気が付いたのは、ver1909 に更新してからでした。(それまでのバージョンではあったかなかったか確認していませんでした)

問い合わせ後にやったこと

1.
初期化をする前に、Windows10 の「以前のバージョンに戻す」をやってみました。これは、初期化をしてしまうと以前のバージョンに戻すことができなくなりそうだったので、まずは更新前の状態での動作を確認しようと思ったからです。
「以前のバージョンに戻す」で ver1803 に戻りました。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が現れた

2.
しかし、現状 ver1803 のまま使用する道はありません。再度 Windows Update にて ver1903 に更新しました。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が消えた

3.
初期化してみました。データもすべて削除するようにしました。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が消えたまま

4.
Windows10 のバージョンによる動作の違いでしょうか。後ろへ戻る道はないのなら、前に進むしかありません。Insider Preview にて提供される、ver2004 を適用してみます。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が現れた

5.
やはりバージョンによる動作の違いっぽくなってきました。ver2004 はもうすぐリリースでしょうし、このまま使ってもよいかと思って eSIM をアクティベートし、データ通信ができることも確認しました。
そのうえで、いくつか設定を施してふと設定の「携帯電話」を開いてみると
結果:「eSIMプロファイルの管理」が消えた

6.
どうやらバージョンだけではなさそうです。どう考えても「いくつか設定を施して」が怪しい。ただ、問題解決かと思っていろいろやってしまったので、原因を探るのも難しいです。
とりあえず、ASUS のサイトからドライバをダウンロードしてきて、更新してみました。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が消えたまま

7.
この時点で、3.のときに初期化しても改善しなかったことが引っかかっていたので、Windows をクリーンインストールすることにしました。
Microsoft より Windows10 のインストール用 USB 作成ツールをダウンロードして、ストレージをクリアしてインストールです。
なお、ver1909 のインストールになります。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が現れた
※モバイルブロードバンドモデムのドライバは自動でインストールされました

8.
ASUS のサイトよりダウンロード可能なドライバをインストールしていきます。といっても、ほとんど自動でインストールされるので、手動でいれるのはキーボードのホットキーのツールといった、ASUS 提供のものぐらいでした。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が現れたまま

9.
追加のアプリケーションをインストールします。インストールしたのは
・New Edge
・PowerShell 7-preview
・ScanSnap Manager/Organizer
・Steam
結果:「eSIMプロファイルの管理」が現れたまま

10.
関係ないと思っていましたが、Windows の機能から「Windows Subsystem for Linux」を有効化して再起動します。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が現れたまま

11.
その後、Windows Update などで何度か再起動/スリープを繰り返す。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が消えた

12.
Windows の機能から「Windows Subsystem for Linux」を無効化して再起動。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が消えたまま

13.
その後、何度か再起動/スリープを繰り返す。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が現れた

14.
eSIM でデータ通信をしてみると、突然圏外になったかと思ったら、「SIM を挿入してください」表示になりました。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が消えた

15.
Windows10 の初期化をしてみる。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が消えたまま

16.
もう更新済みになっていますが、eSIM のファームウェア更新プログラムを実行する。
(正常に PASS になります)
結果:「eSIMプロファイルの管理」が現れた

17.
数 100MB 程度のデータ通信を行ってみる。
結果:「eSIMプロファイルの管理」が現れたまま

結論

出ず・・・
とりあえず eSIM が使えているので、この状態で様子を見てみます。
次にまた消えたら、再度ファームウェア更新プログラムを実行してみてどうなるか、ですね。

14.のように、データ通信ができていたのに突然 eSIM を認識しなくなるので、ハードウェア的な不具合を抱えているのかもしれません。
なお、ASUS に問い合わせた際に、本機のシリアル番号は ASUS から出荷して 1 年以上経過しているので、保証対象外とのことです。
ただし、自分が購入したのが 1 年以内であることを証明できれば、その購入日から 1 年間が保証期間になるとのこと。
初期不良で交換>回収したものを動作検証して異常無し>再出荷 としてたどり着いた機体かもしれない、と思ったりもしています。

収穫

eSIM プロファイルは、Windows を初期化しても、クリーンインストールしても消えずに残っていました。都度、プロファイル再発行となったらちょっと気を使いそう (1回 200円ですが) でしたが、それは大丈夫そうでした。
また、Windows をクリーンインストール可能であることが確認できたのもよかったです。リカバリイメージにしかドライバが入っていない、とかあるとやっかいですしね。


途中の工程で eSIM プロファイルのアクティベートもやっていますが、その手順は改めて・・・

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