Japanese Stable CLIP を試してみた

FRANCE 2022

Ferrari

シルバーストーン、レッドブルリンクと2連勝して、ここポールリカールでもサインツのペナルティを最大限活用してルクレールがポールポジションを獲得。レース序盤も、レッドブルが様子を見ているのかと思ったらだんだん遅れてきて、ついに先にフェルスタッペンがピットストップしたので、今回もフェラーリの方がタイヤでも有利か? と思わせ始めた矢先のクラッシュ。
先にピットストップしたフェルスタッペンの方がペースが良く、ピットストップの所要時間よりも差を削ってきていたので、あのまま行ったらフェルスタッペン有利な展開ではなかったか、と思われますが、そういう勝負は今回は見ることができませんでした。

一方、PU 交換のペナルティを消化したサインツ。いろいろ戦略に疑問が出ていますが、もし2回目のピットストップをしなかった場合、終盤ミディアムタイヤがダメになったときに、おそらくペレスとラッセルに抜かれて5位に落ちることは予想できたと思います。
もちろん、うまくやってタイヤを持たせられれば3位表彰台でしたが、そうなったらボーナスを貰ったようなもの。そして、そんなボーナスを期待するのであれば、逆のことも考えなければならない。逆とは、タイヤバーストなどでノーポイントといえるのではないでしょうか。
ノーポイントまで行かなくても、パンクなどで極端にペースが落ちることでアロンソ以下に抜かれるようなことになるくらいなら、タイヤを交換して確実に5位を取りに行く、というのもシーズンを見据えた戦略だと思います。例えば昨年のフェラーリであれば、一発勝負で最後までピットインせずに賭けにでるのもありだと思いますが、今年のフェラーリであれば確実にポイントを稼ぐやり方を取るのは理解できるとこと。
なので、個人的にフェラーリのピットに物申すのであれば、
・もう少し早く (具体的にはラッセルに詰まった時点) で2回目のタイヤ交換をした方が、終盤追い上げる時間をもっと取れたのでは
・「5秒のドライブスルーペナルティ」なんて、言い間違いでも言ったらダメ (しかもドライバーに訂正されるなんて・・・)
の2点。ただ、タイヤ交換のタイミングは何が正解かはわからないので、結果論でしかありません。ただ、あそこまで引っ張ったのであれば、ペース的には数周で対アロンソにセーフティーリードを作れたと思うので、そこまで様子を見てから判断でもよかったのかな、と思いました。
「ドライブスルーペナルティ」発言はねぇ そんなこと言われたら、ドライバーは混乱するのでは? しっかり訂正したサインツの方が、ピットより落ち着いていたように感じます。そもそも、ペナルティを受けたのもチームの作業ミスでしょうし・・・


Mercedes

そんなバタバタのフェラーリとは対照的に、おそらく性能以上の結果を出していると誰もが思っているのがメルセデス。VSC のシステムトラブルに乗じてとは言え、今シーズン初の2位&ダブル表彰台獲得は、偶然ではないのでしょう。
フェルスタッペンとハミルトンが一緒に表彰台に登るのは50回目だそうですが、ハミルトンとラッセルは初・・・と思ったら、昨年のベルギーがこの組み合わせだったのですね。
ラッセルはシルバーストーンを除いて5位以内でのフィニッシュを続けていますし、ハミルトンも目に見えて速さが戻ってきています。
レース中、ラッセルが動揺しそうなタイミングで、チーム代表がしっかりとフォロー。こういうところも、フェラーリとの違いと思えてきてしまいます。


第5戦のマイアミ以降の獲得ポイントで比較すると、フェラーリよりメルセデスの方が獲得ポイントは多いのです。今回もフェルスタッペンにはリードを作られましたが、それでも10秒差 (フェルスタッペンはクルージング気味だったかもしれませんが)、ペレスには先行できたと考えると、特にレースではそれほど大きく遅れてはいないところまで戻ってきたといえそうですね。

300回目のグランプリです。6割程度の確率で表彰台に登っているんですね・・・


AlphaTauri

待望のアップデートも、レースでは完全に不発。ただ、少なくとも予選で角田はよいペースだったので、まずはそれをしっかりとガスリーにも適用できることでしょうか。
良いポジションを走っているとトラブルや接触が発生し、そういうことが起きないときはペースが足りないというちぐはぐなレースが続いているので、まずはポイント獲得するレースを作ってほしいと思います。
アストンマーティンが、今回も1ポイント獲得したように一歩一歩近づいてきていますしね。

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