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L.Hamilton
決して最速でなくても勝利する。そういう点において、やはり強さを見せたレースだと思います。予選で大差をつけられたとしても、F1 のルールでは日曜日のレースがすべてです。
まあ、嫌な予感がしたのはレース前にタイヤセットを見たとき。
メルセデスはハードを2セット残していたんですよね。使用できるタイヤセットは決まっているので、ハードが2セットあるということは他が少ないということ。確かに、予選のコメントでボッタスは新品のソフトがなかったと言っていたと思います。
ということは、ある程度予選を捨てて、決勝の戦略の自由度を取ったということでしょう。
果たして、早め早めのタイヤ交換でトラックポジションを得て、最後の最後に逆転されそうになっても何とか踏ん張りました。
ハードが1セットしかないフェルスタッペンは、メルセデスの1回目のストップと同タイミングでタイヤ交換すると、最後まで持たないと考えたんでしょうね。そうなると、ギリギリまで引っ張って、最後にフレッシュなハードで戦うしか選択肢はなかった。
もちろん、これは結果論。ハードタイヤがレンジに入ったからこそ成り立つ戦略です。ですが、このように勝利をもぎ取る強さがハミルトンとメルセデスの強さが続く由来でしょう。
角田裕毅
予選は残念な13位。スタートでも大きく出遅れ、厳しいデビュー戦になるかとおもいきや、華麗なオーバーテイクショー。デビュー戦で”とりあえずの目標”ポイント獲得は達成です。ここからぜひともさらに上を目指してほしいです。それにしても、デビュー戦とは思えないオーバーテイクの数々。見事でした。
そして、メルセデス以外でハードを2セット持っていたのがアルファタウリ。角田はよいレースをしましたし、ガスリーがどんなレースができたか見てみたかったですねぇ
トラックリミット
相変わらず物議をかもすこの規定。”レースではアドバンテージを得ていない場合は不問”て、例えば1秒以内に入らせなければ DRS が使えないのだから、直接的にサイドバイサイドの状態でなくてもタイムを稼げる(それによって DRS 圏内に入れる/入れないがある)のであれば”アドバンテージを得ている”と言えるのでは?
単独走行であってもピット戦略によっては数秒の差で結果に影響するわけですし、どうやってもタイムを短縮できるのであればアドバンテージを得ていると思うのですけどねぇ
そうやってさんざん”アドバンテージを得た”ハミルトンがリードを築き、そのアドバンテージを削り取ったフェルスタッペンが”アドバンテージを得た”として敗れたとなると、せっかくのレースに水を差してしまいます。
(アドバンテージの有無に関係なく)トラックリミットを超えたらペナルティ。ただし危険回避の場合もあることを考慮して数回は情状酌量、とかでいいのではないかと思います。
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