Japanese Stable CLIP を試してみた

python embedded (on Windows) で pip を使えるようにする

自宅などの自由になる環境はともかく、プロキシを経由しないとインターネットにつながらないとか、そもそもインターネットにつなげられない環境もあるかと思います。
そんな環境で、なおかつなるべく環境に影響を与えない (インストール、設定不要) 形で python を使おうと思ったので、そのメモ。
python は実行環境だけでなく、ライブラリが重要だと思うので、それらもオフラインで用意できるようにしました。
OS は Windows10 64bit です。


python 本体 (ZIP ファイル)をダウンロード

  1. pythonのサイトの「Downloads」
  2. 少し下へスクロールし、使用するバージョンの「Download」
  3. また少し下へスクロールし、「Files」の「Windows x86-64 embeddable zip file」
  4. 適当なフォルダへダウンロードして、ZIPを展開します。展開しても 10MB ちょっとです。

get-pip.py をダウンロード

  1. Windows10 では curl コマンドが使えるので、コマンドプロンプトから以下コマンドでダウンロード可能です。
> curl "https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py" -o get-pip.py

ライブラリをダウンロード

  1. Python Package Indexを開く
  2. 「Search projects」欄に「pip」と入力して Enter
  3. 最新と思われる pip (ここでは pip 20.1) をクリック
  4. 左ペインの「Download files」をクリック
  5. ファイル一覧より、末尾が「.whl」のファイルをダウンロード
  6. 「wheel」と「setuptools」についても同様に、whlファイルをダウンロード
  7. 合計3つのファイルは、同じパスに保存する

ライブラリをインストール

  1. コマンドプロンプトを開き、python を展開したパスへ移動し、以下コマンドを実行
>python ..\get-pip.py --find-links=..\ pip
※get-pip.py はスクリプトをダウンロードしたパス、--find-links は whl ファイルを保存したパスにします

Successfully installed pip-20.1
と表示されれば OK です。確認するには、
>python -m pip --version
pip 20.1 from D:\python\python-3.8.2-embed-amd64\lib\site-packages\pip (python
3.8)
と、pip のバージョンが表示されれば正常にインストールされています。

他のパッケージをインストールする場合も、whl ファイルのダウンロードと get-pip.py を使用することで、大体のことが可能ではないかと思います。

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