Japanese Stable CLIP を試してみた

Pogoplug で chroot な Arch Linux 環境を作成する

さて、標準で Pogoplug mobile に搭載されている Linux は、あまりカスタマイズの余地はありません。
さまざまなサービスを稼動させるために、Openpogo であったり、Arch linux をインストールしたりする方法もあるわけですが、Arch linux はシステムを入れ替えるため、Pogoplug のサービスが使用できなくなりますし、Openpogo はすでに公開が停止?されているらしく、必要なファイルの入手も難しい状態です。

そこで、Pogoplug サービスも使用したまま、Arch Linux を使用できるようにしてしまいます。
これだとカーネルなどは Pogoplug 標準のものなので、一部機能に制限があったり、二つのシステムを同時起動しているような状態になるため、多少リソースが厳しいかもしれませんが、とりあえず lighttpd や samba を動かすぐらいなら問題なく動作しているようです。

用意するもの
・ssh クライアント(Windows なら putty 等を、Linux ならだいたいデフォルトで入ってます)
ArchLinuxARM-oxnas-latest.tar.gz
・Pogoplug mobile に接続する USB ストレージ(1GB もあれば足ります。少なくとも 512MB は必要)

手順
・Pogoplug mobile に USB ストレージを接続
・Pogoplug mobile に ssh で接続し、以下のコマンドを実施

  1. cd /tmp/.cemnt/mnt_sda1 (USB ストレージの数などによって異なります)
  2. dd if=/dev/zero of=arch.img bs=1M count=1024 (1GB のイメージを作成する場合)
  3. /sbin/mkfs.ext2 arch.img
  4. /sbin/losetup /dev/loop0 arch.img
  5. mount -t ext2 /dev/loop0 /mnt
  6. tar zxvf ArchLinuxARM-oxnas-latest.tar.gz -C /mnt (あらかじめ USB ストレージなどにファイルをコピーしておいてください)
  7. mount -o bind /dev /mnt/dev
  8. mount -t proc proc /mnt/proc
  9. mount -t sysfs sysfs /mnt/sys
  10. /usr/sbin/chroot /mnt /bin/bash
これで、Arch Linux のシェルに入れるので、あとは Arch Linux のパッケージマネージャである pacman を使用して、さまざまなパッケージをインストールすることができます。
Pogoplug mobile 再起動などしてしまうと、Arch Linux の環境は起動しないので、上記手順の 4. から再実行すれば、再度 chroot 環境を作成することができます。

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