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角田裕毅
フェルスタッペンの年間 19 勝とか、レッドブルの年間勝率とか、最後の最後までわからなかったメルセデス vs フェラーリのランキング 2 位争いとか、いろいろ見どころはありましたが、レース結果を見てやはり今回は主役級だったといっていいと思います。
結果的には 2 ストップの方がよかったのでは、と言われますが、今回は非常に安定して走っていました。
レース中の角田のラップタイム推移です。第 1 スティントはミディアムが徐々にタレてきている様子が見えますが、ハードに変えてからは終始同じくらいのペースで走り続けています。おそらく、もっと速く走れるけれども 1 ストップ作戦を成立させるためにペースを維持していたのでしょう。ちなみに、ここに最後に抜かれたアロンソのペースを重ねてみます。
赤で囲んだエリアが、角田よりもアロンソのペースが良かったエリア。この分でピットストップ一回分を帳消しにした感じですね。しかし、それ以外の部分はほぼ同等のペースで走れていただけに、確かに 2 回ストップならどうなっていたか、と思わざるを得ません。ただ、角田はハードタイヤのスティントを終始一貫したペースで走行できているので、「やれることはやった(負けたのは相手が強かった)」という結論になってしまうのだろう、と思います。
しかし、角田の位置を基準としたときの、前後のドライバーのタイム差をグラフにしてみると、黄色で囲んだエリアで、タイヤを交換したばかりの角田がピアストリやアロンソのペースはに追いついてきているのがわかります。
恐らく、マクラーレンやアストンマーティンはこのペース推移をみて、前に出られるタイミングで 2 回目のストップをしたのでしょう。結果、ピットストップのロスタイムとなる 20 秒以上後方へ下がることがなかったので、角田もあわせてピットストップしてしまうとトラックポジションを失ってしまいます。この状況で 2 回ストップを成功させようとすると、マクラーレンやアストンマーティンよりも早く 2 回目のストップをすることぐらいではないでしょうか。でもその時点では角田の方がペースが良くなっていたのだから、その時点でタイヤを捨てるわけにもいかないでしょう。そうなると、ピアストリは無理でもぎりぎりアロンソまでは粘れる、と信じて 1 ストップを続行した。ここであわてて 2 ストップに変更してしまったら、ストロールのようにポイント圏外まで落ちてしまう可能性もあっただけに、7 位まであと少しの 8 位 (あと少しで 9 位、でもありましたが)、という結果は上々だったと思います。
長かった、そして結果だけ見るとほぼフェルスタッペン一色のシーズンでしたが、やはりバーレーンが遠い昔のような、やはり勢力図は変わってきているように感じたシーズンでした。
来年はそれほどレギュレーションは変わらないですし、シートもほとんど変わりません。それでも、また違ったシーズンがみられるのでしょうか。
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