Japanese Stable CLIP を試してみた

AUSTRALIA 2022

A.アルボン

予選終了時に燃料不足で失格、最後尾スタートとなりましたが、それを逆手に取った驚きの戦略でポイント獲得。終盤、7位を走行するアルボンと、9位、10位を走るガスリー、周とのタイム差をタイミングモニターでずっと見ていましたが、じわじわと引き離していき、10位に戻れるタイム差となったところでピットイン (ギリギリ最終周)。見事にポイントを獲得しました。
単なる奇策ではなく、終盤に後続とのタイム差をつけられるくらいのペースがあったからこそ成立した作戦。途中に何度もピットインの誘惑はあったと思いますが、きっちりと作戦を遂行してのポイント獲得は今後につながる結果だと思います。

C.サインツ

予選 Q3 のアタックが赤旗に阻まれ、一気に流れが離れていきました。レースではスタート直後にミス (と思われる) からスピンしてリタイヤ。チームメイトのトップ独走とは対照的な結果となってしまいました。
まだまだチャンピオンシップは長いとはいえ、付いた差を埋めるのは楽ではありません。
一度ヨーロッパに戻るこのタイミングで、流れを少しでも取り戻したいところだと思います。

アストンマーティン

ウイリアムズのポイント獲得もあって単独最下位。さらに深刻なのは、トラブル、クラッシュが頻発していること。そのため、現在のペース不足が本当に遅いのか、本当は速いけど引き出せていないだけなのかが読めません。
こうなると、下手にアップグレードを持ち込んでも、それの評価も難しくなります。
レーシングポイント時代でしたが、”ピンクメルセデス”と呼ばれてチーム初優勝も経験したのが 2020年。まだ2シーズン前だというのに、今年は苦戦しそうな雰囲気です。

レッドブルは今後も信頼性への懸念を抱え続けるのでしょうか。
とりあえずレース前の状態で PU、ギヤボックスの使用状況はこんな感じ。フェルスタッペンの PU がどうなるかはまだ不明ですが、引火したのでもう使えないという可能性もあると思います。
今シーズンは、PU 関連のペナルティは避けられなさそうですね。と言っても、レッドブル以外もかなりの交換がすでに発生していますけどもね。
(赤色が今回新たに投入したパーツ)

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