Japanese Stable CLIP を試してみた

ドライバーズチャンピオンシップ

チャンピオン争い

最後の1周までもつれたチャンピオン争い。フェルスタッペンとハミルトンのポイント差をグラフにしてみました。
こうやって見てみると、比較的フェルスタッペンが優位に立っていたように見えますが、それでも最大ポイント差はオーストリアGP終了時点での32ポイント。優勝したときの獲得ポイントである25ポイント (ファステストラップ、スプリントのポイントでもう少し積み上げられる可能性もありますが) を上回る差がついたのはこのときのみ。シーズンを通して、安全圏に立てたことはほぼない争いでした。事実、32ポイント差から2レースで逆転されていますしね。
リタイア、ノーポイントは避けなければいけない、それでも、リタイヤした3レース (バクー、シルバーストーン、モンツァ) と接触でマシンを壊したハンガリー以外はすべてのレースで優勝か2位という、抜群の安定感と速さでフェルスタッペンがチャンピオンを獲得したシーズンでした。
といっても、それだけ速さがあっても最終戦までチャンピオン決定がもつれるという、史上稀に見る激戦だったと言えるでしょう。

3位争い

3位: ボッタス
4位: ペレス

コンストラクター選手権争いに大きく影響した3位争い。ここにペレスが絡んできたことで、コンストラクターズ選手権も最終戦までメルセデスとレッドブルで決着が持ち越されました。
そのぺレス、最終戦の貢献が記憶に新しいところですが、バクーでの優勝も大きな意味があったと思います。あそこにペレスがいなかったら、ハミルトンが優勝して今シーズンの流れは大きく変わっていたでしょう。
ボッタスは、目立たなかったですがそれでも3位を獲得。さらに、ベルギー、イタリアと連続でグリッド降格ペナルティを受けましたが、それが終盤のメルセデスの驚速を引き出したと思われます。そういう意味では、非常に大きな貢献をしたといってもいいでしょう。
それでも、ボッタスは来シーズンはアルファロメオへ移籍。でも、移籍を発表してからのほうが、ボッタスは安定した速さを見せていたように感じました。
ペレスはレッドブルで2年目。メルセデスはラッセルが加入するので、(メルセデスとレッドブルが同じようなポジションだとしたら、ですが) 来季も上位争いは厳しくなりそうです。

チームメイトで順位が近い

フェラーリ、アルピーヌ、アストンマーティン、ハース

フェラーリは、サインツが結果的にはルクレールを上回るランキング獲得。でも、2人で近いポジションを走るイメージがあります。お互いが良さを出し合って、最大限の結果を持って帰ることができていた様子です。その結果のコンストラクターズランキング3位返り咲きでしょう。
アルピーヌは、アロンソが苦労するかと思いきや、さすがのレース運びでコンスタントにポイントを稼ぎます。オコンが優勝した時も、むしろアロンソの活躍が目立つぐらい。最終的なランキングでも上回ってしまうのですから、すごいドライバーです。
アストンマーティンは、昨シーズン(レーシングポイントでしたが)の躍進から一転しました。ベッテルは表彰台がありましたし、本当ならもう1回表彰台だったはずですが、残念ながら失格。
ハースは獲得ポイントは0なので、順位は近いのですが評価はミックのほうが高いですね。マゼピンも、シーズン前に言われていたほど悪いドライバーではなかったと思います。ぜひ、来季はしっかりと戦える車を手に入れてほしいと思います。

チームメイトで差が開いた

マクラーレン、アルファタウリ、ウイリアムズ、アルファロメオ

マクラーレンは、ノリスの安定感が光りました。後半は開発が止まったからか、上位にあがってくることが難しくなりましたが、それでもポイントは取り続けてました。優勝したり上位に時々顔を出すものの、それ以外はポイント圏外となってしまうことが多かったリカルドとは、やはり差が開きます。
しかし結果的には今シーズン唯一のワンツーフィニッシュをマクラーレンは達成しました。そういうチャンスをしっかり生かすのも、リカルドの強みですね。

アルファタウリは大きな差がつきました。今季はガスリーが良すぎたといってもいいでしょう。予選ではレッドブル、メルセデスの後ろにつけることもたびたび。フェラーリ、マクラーレンと争うのが定番でした。
角田は、来季はルーキーではなくなりますし、結果を求められる厳しいシーズンになります。でも、最終戦で良い結果を持ち帰りましたし、落ち着いて走れば決して劣ってはいないと思うので、頑張ってほしいです。


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