Japanese Stable CLIP を試してみた

Alienware m15 [デルアンバサダー]

デルアンバサダーにて、Alienware m15 を試用する機会をいただきました。
VooDoo カード全盛期頃に PC ゲームを意識した PC を組んだことはありますが、本格的な GPU を搭載した PC を扱うのは久しぶりです。そのため、客観的なレビューというよりは感想中心です。


総評

すごいです。いやもう、すごいとしか言えません。
今回試用した機種は、世代的には数世代前の機種のようですが、それでも今まで使用してきた PC とは段違いに快適です。前回の XPS13(9370) は順当な進化、といった感じでしたが、今回の Alienware m15 は別次元です (製品ラインが違うのだから当たり前ですが・・・)。
性能重視で構成するとこうなる、という製品なので、ゲームに限らずパフォーマンスを求める層にはおすすめできる製品だと思います。


梱包、外観

外箱

届いたときに、正直「何が来たんだ?」と思いました。比較用に置いたワイヤレスイヤホン (UMIDIGI AirBuds U) がまるで比較にならず、イマイチ大きさが伝わらなさそうです。

どどーんと、巨大な段ボール箱にピッタリと収まるサイズの外箱です。ただ、非常にシンプルなパッケージで、”ゲーミング PC” とアピールする感じではない・・・なんてことはなく、ロゴで十分アピールしてますね。この時点で、ワクワク感の出てくるパッケージだと思います。

外観 / XPS13(9343)との比較

系統が違いますが、比較対象が他にないので・・・

どっちが XPS13 で、どっちが Alienware m15 かは説明不要ですよね。確かに、液晶が13インチと15インチで違うのですが、そんな細かいことはどうでもいいくらいの存在感です。

右側面。Alienware m15 の大きく空いたスリットが特徴的。XPS13 と比べると確かに厚みがありますが、全体的にシャープな形状になっていて、野暮ったさがないのがすごいと思います。

背面。もう XPS13 と比べるのはあきらめました。
こちらも大きなスリット。この背面と側面から排気するようです (吸気はキーボード奥と裏面)。
USB Type-C (たぶん充電は不可)、HDMI、miniDP、AC アダプタと、外付け GPU 用のポートがあります。電源が背面なのは、最近だと珍しい気がしますね。
なお、背面の枠をぐるりと一周、LED で光ります。もちろん、色を変えることも可能です。そこの色は PC 使用者本人からは全く見えないので、完全に魅せるための光です。

左側面。排気スリット、LAN ポート、USB、ヘッドセットポートがあります。LAN は 2.5Gbps 対応 (残念ながら、つなげる先がないので未確認)。

裏面。大きく空けられた吸気スロットが目立ちますね。
・・・もっと目立つモノがある気がしますが、こちらは試用品なのでシールなどはそのままにしています。最初からこの状態でした。
そういえば、カードリーダーは搭載していませんね。
また、画像からは伝えられませんが、重量はかなりあります。個人的には片手で持つのを躊躇う程度の重さです。後述の AC アダプタの重さもあるので、基本的には据え置きで使うことを想定していると思います。
それでも、使わないときは簡単(?)にしまえるノート PC 型、というのは大きな価値だと思います。

キーボードは当然バックライト付き。これまた当然、カラフルに光らせることが可能です。
Alienware というと黒っぽいイメージがありましたが、白ベースで非常にすっきりしています。ただ、ロゴやキーボード奥の吸気スリットなどがアクセントになっていますね。

電源ボタンがエイリアンロゴ。ちなみに、このボタンもカラフルに光らせることが可能です。ちなみにちなみに、充電中はレインボーに光ります。

上の電源ボタンの周りもそうですが、キーボードの刻印のアルファベットはすべて大文字。フォントもかっこいいフォントを使っています。この場合は、日本語が悪いわけではないのですが、このキーボードなら日本語フォントがちょっと違和感です。
いや、日本語の刻印も字光式になっていて、ちゃんとローカライズされていてうれしいのですが、理想と現実が入り乱れたようなキーボードになっているように感じます。
なお、キーボードも結構優秀。重すぎず軽すぎず。触った感じも良く、とても打ちやすいキーボードだと思います。

AC アダプタ

本体に引けを取らない存在感を示す AC アダプタです。XPS13 のアダプタがおもちゃみたいですね。最大出力 240w は伊達じゃありません。そんなに熱は持たないです。

比べる対象を間違えてるだろうという気がしますが、TransBook mini T103HAF と比べてみました。たぶん、T103HAF の方が軽いです。


スペック

概要

プロセッサー:第9世代 インテル Core i7-9750H
メモリー:16GB (2x 8GB DDR4 2666MHz)
ストレージ:512GB (2x 256GB PCIe M.2 SSD) RAID
グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX 2070 8GB GDDR6 Max-Q デザイン
ディスプレイ:15.6 インチ 4K 有機EL + Tobii Eyetracking テクノロジー

RAID0

全体的に性能に振っているのですが、特にそれが伝わるのがストレージ。標準で RAID0。
Edge でダウンロードすると、ダウンロード完了時にウイルススキャンをするので、少し待たされます。この PC ですと、ほぼ待ち時間なし。性能の底上げに貢献するストレージ性能だと思います。

Tobii Experience (アイトラッカー)

Web カメラはあるのですが、これは Windows Hello は対応しません。それとは別に、ディスプレイ下部には赤外線カメラらしきセンサーもあります。なんだろうと思っていたら、これは目線を検知するセンサー (アイトラッカー) のようです。
プリインストールされている「Tobii Experience」というソフトでキャリブレーションなどが可能です。
「なぜゲーミングPCにアイトラッカー?」と思いました。上記 Tobii Experience を使うと、画面から目線を外すと画面を暗くしたり、Alt+Windows キーでアプリの切り替えを行う際に、目線でウィンドウを選んだりできます。
確かにちょっと先進的な機能ですが、それをゲーミング PC に搭載する意味がわからなかったのですが、Shadow of The Tomb Raider をプレイした際に謎が解けました。

ゲームでサポートされるセンサーのようです。確かに、エイムする際に目線を向けた方に補正されるので、非常にプレイしやすくなりました。調べてみると、サポートされるゲームも結構あるんですね。


性能

Shadow of The Tomb Raider

4K 解像度でもスムーズに動作します。グラフィックス設定は5段階の上から2番目にあたる「高」。これだけきれいに、スムーズに動くとなると、Rise of The Tomb Raider などの過去作も再度やってみたくなります。
音も良く、ジャングルの中ではあちこちから動物の鳴き声が聞こえてくる感覚になります。
あわせて、上でもあげたアイトラッカーも効果があり、これまでとは違ったプレイ感です。
この Alienware m15 でプレイするだけで、ちょっと楽しさが上がる気がします。
返却期間までに、クリアできるかなぁ・・・・

F1 2019

リプレイを表示していると、実写と思ってもおかしくないくらいのグラフィック。
操作に対するレスポンスも良く、運転しやすく感じます。ゲームパッドだと運転しずらいよなぁ でもハンコン買うほどやりこまないしなぁ と思ってあまりやっていなかったのですが、ゲームパッドでも十分楽しめます。

Lightroom 5.7

起動から画像のインポート、タグ付けと快適そのもの。XPS13 で作業していると頻繁に応答なし状態になるのですが、まったくそんなことがありません。ここはストレージ性能が効いているように思います。
Lightroom が重いのかと思って他のソフトを検討していましたが、PC の性能が良ければ快適なことがわかったのが収穫です。一時の夢ですけどもね・・・

SpeedTest

無線 LAN での計測です。計測可能な手持ちの無線 LAN 対応機器の中でも早いですね。とはいえ、無線はインテルのアダプタ (AC8265) です。
有線は Killer の NIC。Killer といえばゲーマー向け NIC として有名ですが、いつの間にかインテルに買収されていたのですね。
ただ、今回は有線 LAN は環境がないため、使用していません。

スピーカー

裏面に見える、手前側左右にスピーカーが配置されています。これもなかなか優秀で、ゲームなどをやっていると自分の背後からも音が聞こえてくるような感覚があります。
動画を見ていても、音が非常に良く聞こえると思います。
プリインストールされている Alienware Command Center を使うことで、サウンド設定を変更することも可能です。

ファン

ゲームをやったり、ある程度負荷をかけるとファンが強く回ります。軽いブラウジングぐらいだと、おそらくファンは停止しています。
負荷がかかるとファンは回るのですが、上であげた手持ちのゲームぐらいであれば、回っていることを感じる程度の回転で、うるさいと感じることはありませんでした。
吸気、排気のスリット付近は熱を持ちます。手を触れやすいキーボード奥の箇所でも、ファンが回っているときはそこそこ熱くなります。側面から排気するので、マウスなどを置いていると結構熱を持つので注意した方がいいかもしれません。
ただ、その分しっかり排熱されているようで、数時間ゲームする程度ではパフォーマンスの低下は感じられませんでした。
そして、その吸排気のスリットもしっかりデザインされているので、多くのスリットがあることがネガティブにならない良いデザインになっていると思います。

バッテリー

バッテリー駆動でゲームをすると、1時間くらいで電源が切れます。パフォーマンスも落とすようで、Shadow of The Tomb Raider はグラフィック設定を「低」くらいに変更した方がよさそうな感じでした。
バッテリー駆動で何かやるというよりは、UPS 的な位置づけと考えておけばよさそうです。


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